インフルエンザワクチン、まだ接種できます

インフルエンザが大流行しつつあることは何度も書いていますが、検出されるのはほとんど「A型」です。

 

国立感染症研究所が公表している「ウイルス分離・検出報告数」を見ると、過去数年の流行型がよくわります。

今期のウイルスは、ほとんどが「A(H1)pdm09」型。2009年に登場した、旧「新型インフル」ですね。

 

コロナ禍の最初の2年間、インフルエンザはまったく流行しませんでした。

感染対策が徹底しているからとか、ウイルス干渉だとか、そんな理由が説明され、ある程度納得していました。

 

ところが2023年からは、コロナとインフルが両方とも、断続的に流行するようになってしまいました。

 

コロナ禍前年の2019/20シーズンの、インフルエンザ流行株は「A(H1)pdm09」でした。

2年間の空白期間を経て、2022/23シーズンは「A(H3)」株の流行でインフルシーズンが再開しました。

その翌年、2023/24シーズンは、「A(H3)」に「A(H1)pdm09」が加わり、最後はB型に置き換わりました。

そして今シーズン。現時点では圧倒的に「A(H1)pdm09」のようですが、今後どうなるかはわかりません。

 

A型に罹った方でも、その後同じシーズン中にB型に罹ることもよくあります。

さらに時々、A型に「2度罹り」する人もいます。「A(H3)」と「A(H1)pdm09」の両方に感染したわけです。

 

これらすべての型に対する免疫を付けるのが、インフルエンザワクチンです。

感染を確実に防ぐほどの効力はありませんが、それなりの感染防止と重症化防止効果はあります。

今期未接種の方は、いまからでも接種を検討してみてください。まだ間に合います。

当院のインフルワクチンのネット予約は、本日をもって終了しましたが、ワクチンの在庫はまだ十分あります。

やっぱ打っとこう、と思われたら、いつでも電話でご予約ください。

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