2024/12/24
インフルエンザが大流行しつつあることは何度も書いていますが、検出されるのはほとんど「A型」です。
国立感染症研究所が公表している「ウイルス分離・検出報告数」を見ると、過去数年の流行型がよくわります。
今期のウイルスは、ほとんどが「A(H1)pdm09」型。2009年に登場した、旧「新型インフル」ですね。
コロナ禍の最初の2年間、インフルエンザはまったく流行しませんでした。
感染対策が徹底しているからとか、ウイルス干渉だとか、そんな理由が説明され、ある程度納得していました。
ところが2023年からは、コロナとインフルが両方とも、断続的に流行するようになってしまいました。
コロナ禍前年の2019/20シーズンの、インフルエンザ流行株は「A(H1)pdm09」でした。
2年間の空白期間を経て、2022/23シーズンは「A(H3)」株の流行でインフルシーズンが再開しました。
その翌年、2023/24シーズンは、「A(H3)」に「A(H1)pdm09」が加わり、最後はB型に置き換わりました。
そして今シーズン。現時点では圧倒的に「A(H1)pdm09」のようですが、今後どうなるかはわかりません。
A型に罹った方でも、その後同じシーズン中にB型に罹ることもよくあります。
さらに時々、A型に「2度罹り」する人もいます。「A(H3)」と「A(H1)pdm09」の両方に感染したわけです。
これらすべての型に対する免疫を付けるのが、インフルエンザワクチンです。
感染を確実に防ぐほどの効力はありませんが、それなりの感染防止と重症化防止効果はあります。
今期未接種の方は、いまからでも接種を検討してみてください。まだ間に合います。
当院のインフルワクチンのネット予約は、本日をもって終了しましたが、ワクチンの在庫はまだ十分あります。
やっぱ打っとこう、と思われたら、いつでも電話でご予約ください。