タバコ1本で寿命が22分短縮

「タバコ1本吸うと、寿命が1分縮む」

昭和の時代はたしか、そのようなレートでした。1日20本を1年間吸えば、寿命が5日短縮する計算です。

 

この「1分」が後に「5分30秒」となり、20年ぐらい前からは「11分」ということになっていました。

ところが最近の研究では、「22分」にまで急増したようですね。毎日20本を1年吸えば、寿命100日短縮です。

 

こういう数値は、それ自体は根拠のある統計値でも、あくまで平均値。個々の喫煙者にとっては別問題です。

しかし寿命がこれほど短くなるなら、禁煙しようか(節煙しようか)、という動機付けにはなるでしょう。

 

というのも、かつての「1本で1分短縮」では、当時はあまり恐怖感や切迫感がなかったように思います。

「また寿命が1分縮んだ」と冗談のように言いながらたばこを吸う人が、私の周囲に昔は何人もいました。

 

喫煙者本人の健康被害は自己責任としても、周囲への影響についても、昔は甘かったですね。

「飛行機内では禁煙」と今なお言うのは、かつては機内で喫煙できていたからです。鉄道も同じです。

 

当時は、隣でタバコを吸われたら煙たくて迷惑でしたが、そんなものだと諦めて副流煙を吸っていました。

 

研修医の頃、某公立病院では、回診の合間にナースステーションで、医者が集まってタバコを吸っていました。

いや、私は吸いませんよ。私には喫煙歴はありません。プカプカ吸っていたのは部長など偉い先生方でした。

 

生活習慣病で通院中の方の中にも、喫煙者は一定数いますが、禁煙の希望について尋ねると両極端です。

「やめようと思ってるんですけどね」と苦笑いする方と、「やめるつもりは無いです」と真顔で言う方。

後者の方に2度3度と禁煙を勧めると、だんだんと不機嫌になることが多いので、3度を限度としています。

でも、せっかく血圧・脂質・糖質の治療をしてるのに、タバコ吸われちゃあねぇ、と心の中では思います。

 

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