血圧は変動するもの

高血圧症の患者さんには、自宅で毎日「朝晩」血圧を測って、専用の血圧手帳に記録してもらいます。

 

具体的に朝晩のどのタイミングで測るのかは、個人個人の生活習慣やリズムによって決めてもらいます。

日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」には、「起床後1時間以内」と「就寝前」と記載されています。

朝の降圧剤の服用前のタイミングと、どのように過ごした日でも毎晩測れるタイミング、ということでしょう。

 

朝といっても、覚醒直後なのか、朝の家事の前なのか後なのか、はたまた朝食後なのかで違います。

私はそれを、可能であれば「朝食直前」に測るように指示します。「いただきます」の時に測ってくださいと。

覚醒からの時間を少し取ってもらうことと、朝食による影響を除くためです。

 

夜はさらに、仕事からの帰宅直後なのかどうか、入浴や飲酒や食事によっても、血圧はかなり変動します。

なので私は「夕食よりも入浴よりも前」に血圧を測ってもらいます。血圧が下がる要因を除外するためです。

 

つまり朝も夜も、比較的血圧が高めになりそうなタイミングで測るように指示しているわけです。

 

血圧は、2回(たまに3回)測って平均値を記録する方と、最後の血圧を採用して記録する方がいます。

たいてい1回目の血圧が高く、家事でバタバタした後だからだろう、という認識の方が多いですね。

 

確かにその通りで、裏を返せば、家事や仕事をしている時の血圧は安静時よりも高いということなのです。

そのことに気付かせてくれるのが1回目の血圧なので、間隔をあけて2回測ることには意味があると思います。

なかには、1回目と2回目の血圧を別々の折れ線グラフにしてくる几帳面な方もいて、とても参考になります。

 

ただ、血圧の記録はその推移を知ることが目的なので、測定しやすいタイミングを選ぶことの方が大事です。

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