不足がちなMRワクチンの接種優先順をどうする

年度末が近づくと、年度単位で行っている定期予防接種の期限も近づいてきます。

もっと早く接種しときゃいいのに、と言ってもしょうがないですが、ともかく駆け込み接種が多くなります。

 

なかでも重要なのは、就学前の年度(年長児)で接種する、麻しん/風しん混合(MR)ワクチン第2期接種です。

そしてこのMRワクチンが、昨年から品薄です。

 

原因は、武田薬品におけるワクチンの不具合(力価不足=効かない)で、まだ解決していないようです。

そのあおりを受けて、第一三共のMRワクチンもやや品薄になり、出荷が少し制限されています。

 

この状況はちょうど、先日書いたおたふくかぜワクチンの問題とそっくり、というか真逆です。

おたふくでは、第一三共のワクチンに不具合が出て出荷を停止したため、武田の方にしわ寄せが来ています。

 

当院で以前MR1期を接種した、今は年長のお子さんで、2期の接種歴の無い方を検索してみたら29人いました。

 

他院で接種したり、転居した方もいるかもしれませんが、単に未接種(接種忘れ)の方もいるはずです。

そういう方々には、接種期限が迫っていることを連絡した方がよいのかもしれません。

 

しかしワクチン不足のいま、2期の未接種者を救済するよりも、1期のお子さんへの接種の方が優先でしょう。

 

当院で乳児期にワクチンを接種して、いま1歳なのにMRワクチンが未接種の方を検索したら27人いました。

このうち、1歳後半のお子さんは12人。こういう方には、念のため連絡を取った方が良いのでしょうか。

でもそれよりも、すでに接種を予約済の方のワクチンこそ、最優先で確実に確保すべきでしょう。

 

製造元が限られるワクチンは、様々な要因で急に不足します。対象年齢になったらすぐ接種することです。

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