キャッチアップ接種へ駆け込み中

HPVワクチンの接種機会を逃した方への救済措置として「キャッチアップ接種」が3年前から行われています。

今月いっぱいで終了する予定の時限措置でしたが、前にも書いたように、期限が来年度末まで延長されました。

 

間に合わない人が続出したためです。勧奨が不十分だったことに加え、ワクチンの流通にも問題がありました。

そもそも、根拠に乏しい報道に踊らされて勧奨接種を止めた国が、救済に期限を設けることが間違っています。

 

しかも延長しておきながら、「今年度中に1回は接種しておくこと」というケチな条件まで付いています。

 

厚労省の意図はわかります。無条件にダラダラ延長したのでは切迫感がなく、接種が進まないかもしれません。

なのでとにかく接種を開始させるために、今すぐ打たないと金がかかるぞと、妙な脅しをかけているのです。

すなわち、1回目さえ間に合えば3回分すべて無料だけど、1回目が間に合わなければ全部有料(約8万円)。

 

しかしこのような条件を付けたら、駆け込み接種を生むであろうことは自明。結局、現場は混乱するのです。

 

今週は毎日6,7人接種しているような状況です。残り数日のために、明後日にはワクチンを30本入荷する予定。

接種費用を負担するのは自治体です。駆け込み接種が年度末に急増すると大変でしょう。

HPVワクチンの3回分の接種には、4~6カ月ほどかかります。接種開始は春でも夏でも、秋口でも良いのです。

その意味でも、接種開始期限を半年ぐらい延長したらどうですかね。そのつもりなら、早く発表してください。

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