2025/05/17
センセーショナルな情報は、後に誤報と判明しても、その訂正記事はひっそりと報じられるのが世の常です。
ワクチンの副反応事例は大きく批判的に報じられますが、因果関係が不明だと判明しても報道は小さいもの。
HPVワクチンがその典型でした。衝撃的な動画がテレビで繰り返し放送され、接種は事実上止まりました。
国内の医療関係者や海外から非難されても、日本は国を挙げて、このワクチンを忌避し続けました。
国もメディアも国民もヒステリックに、一斉に誤った方向を向いてしまう。まるで戦前と同じじゃないですか。
その数年後から徐々に、因果関係が無いことが分かり始めると、国もメディアも態度を変え始めます。
過去の過ちを認めず、責任を取らず、巧妙にジワジワとワクチンを支持し始めるそのズルさに呆れます。
米国ではいま、麻疹(はしか)の流行が問題となっています。「反ワクチン」の人たちがいるからです。
その人たちは「ワクチンは効かない」「自閉症になる」など、根拠の無い荒唐無稽な情報を声高に主張します。
科学的な根拠があるかのように装った、誤情報・偽情報の真偽を、一般人が見分けることは困難です。
さらに、それがセンセーショナルな情報であるがゆえに、拡散しやすいわけです。しかも尾ひれが付く。
これを正しい情報で打ち消すためには、何倍ものエネルギーを要しますが、やらなければなりません。
いま日本で米国の事態を平然と報じていますが、数年前の日本は国を挙げて反HPVワクチンだったのですよ。