インフル多いけど、症状と所見がちょっと変

今年最初の日曜診療は、昨日予測した通り、インフルエンザの大爆発が続いていました。

 

この2日間でインフルエンザ迅速検査は61人に行い、陽性は41人(陽性率67%)。すべてA型でした。

無検査で、病状と状況からインフルエンザと臨床診断したケースが6例。

他院でインフルと診断されたのに十分な抗インフルエンザ薬の処方を受けられず、当院に来た方もいました。

 

同じ2日間でコロナと診断したのはわずかに1人。溶連菌感染やマイコプラズマ感染はいませんでした。

コロナを疑う病状でも検査を望まなかった方は、何人かいました。検査代も治療薬も高いですからね。

 

インフルエンザは近年、咽頭後壁の「インフルエンザ濾胞」が診断の決め手になると言われています。

この濾胞の内視鏡所見からインフルをAI診断する検査機器「nodoca」は、2年前から保険適用となっています。

 

私はいつも咽頭をよく見た上でインフルエンザの迅速検査を行い、自分なりに「答合わせ」をして来ました。

 

ところが、現在流行中のA型インフルエンザでは、発症早期から咽頭全体の発赤が強い方がかなりいます。

咽頭後壁全体が腫れて濾胞が目立たないどころか、軟口蓋も口蓋扁桃も赤く腫れ上がっています。

どうかすると、溶連菌感染かと思うぐらい、硬口蓋まで真っ赤なケースにも出会います。

もしかしてインフルじゃないかも、と思いながら検査をするとしかし、インフルエンザ陽性。

 

それに加えて最近のインフルは、熱よりも咽頭痛が先行することが多くて、なんか従来型と違うんですよね。

nododaの今シーズンの診断精度(特異度)は、どうなんでしょうね。すごく気になります。

 

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