2025/02/05
「おたふくかぜのワクチンが、いま不足しています。ただし、接種希望者が急増しているわけじゃありません」
と書いたのは4年前のことですが、まさに今日も、同じ内容のブログを書かなければならない状況です。
おたふくかぜワクチンは、武田薬品と第一三共で製造しています。当院はいま、第一三共の方を使っています。
前回は、武田の工場で不具合が見つかって製造を中断した事案だったので、第一三共の方は流通していました。
つまり当院への影響はなく、武田の欠品騒ぎについては、申し訳ないですが高みの見物をしていた次第です。
ところが今回は第一三共です。有効成分の力価が規格を満たしていない(=効かない)ことが判明しました。
3月から出荷停止。すでに今月から限定出荷とし、9月まで出荷できない見込みだとのこと。これは困りますね。
しょうがないので武田のワクチンを急遽お願いしようと薬品卸に電話したら、それも難しいです、だと。
日頃取引のない当院に出せる武田のワクチンは無いと、そういうことですか。前回とは立場が逆転しましたね。
たぶん今回は、武田のワクチンを使っている医療機関がニヤッとしているんでしょうね、きっと。
と思っていたら、どうやら武田の流通も制限されていて、結果的に全体のワクチンが足りなくなっています。
ワクチンって、メーカーが限られている上に有効期限も短いので、こういうことがよく起きますね。
業界全体のワクチン供給計画に余裕がないのでしょうか。ワクチンが儲からないのかもしれませんね。
当院内の在庫はまだ多少ありますが、今後しばらくは節約して接種することになります。
すでに予約済の方の他には、MR第1期接種との同時接種の場合に限って使うことにします。ご了承ください。