2025/04/25
MRワクチンの定期接種期間が延長されています。
この件については、当ブログで周知できていなかったので、今日になって慌てて書いておきます。
このワクチンが不足していることについては、2カ月前に書いたとおりです。
それを受けて厚労省から、令和8年度末までの公費接種延長措置の対象が、以下のように決定されました。
・第1期:令和6年度に2歳の誕生日を迎えた方(令和4年度生まれの方)
・第2期:令和6年度にMR2期の接種対象(平成30年度生まれの方)
・第5期:昭和37~53年度生まれで、昨年度までに風しん抗体検査を受け、抗体価が不十分であった男性
本来、1期の接種対象は「満年齢」1歳ですが、延長措置の対象は「年度年齢」単位で決まる点が要注意です。
ワクチンの供給不安定が令和6年度末まで続いたというのが、この規定の理由(厚労省の理屈)のようです。
にしても、令和6年度の対象者の接種期間を令和8年度末まで延長するのは、延長のしすぎじゃないですかね。
それと対照的に、令和7年度の接種対象者には延長措置が無く、接種期間の逆転現象が起きています。
たとえば、3/31に2歳になった子は今後約2年間接種できますが、4/2に2歳になった子はもう接種できません。
現時点ですでにワクチンの流通は安定しているので、今回の延長措置はもう少し短い期間でも良かったですね。
いま海外から持ち込まれた麻疹が国内で発生しており、国内では久しぶりに麻疹の流行が懸念されています。
接種期間の延長のしすぎは対象者にムダに余裕を与え、接種を遅らせ、結果的に感染のリスクを生みます。
延長対象のお子さんは、延長されたからといってのんびりせず、なるべく早めに接種しましょうね。