誤情報と反ワクチン

センセーショナルな情報は、後に誤報と判明しても、その訂正記事はひっそりと報じられるのが世の常です。

 

ワクチンの副反応事例は大きく批判的に報じられますが、因果関係が不明だと判明しても報道は小さいもの。

 

HPVワクチンがその典型でした。衝撃的な動画がテレビで繰り返し放送され、接種は事実上止まりました。

国内の医療関係者や海外から非難されても、日本は国を挙げて、このワクチンを忌避し続けました。

 

国もメディアも国民もヒステリックに、一斉に誤った方向を向いてしまう。まるで戦前と同じじゃないですか。

 

その数年後から徐々に、因果関係が無いことが分かり始めると、国もメディアも態度を変え始めます。

過去の過ちを認めず、責任を取らず、巧妙にジワジワとワクチンを支持し始めるそのズルさに呆れます。

 

米国ではいま、麻疹(はしか)の流行が問題となっています。「反ワクチン」の人たちがいるからです。

その人たちは「ワクチンは効かない」「自閉症になる」など、根拠の無い荒唐無稽な情報を声高に主張します。

 

科学的な根拠があるかのように装った、誤情報・偽情報の真偽を、一般人が見分けることは困難です。

さらに、それがセンセーショナルな情報であるがゆえに、拡散しやすいわけです。しかも尾ひれが付く。

これを正しい情報で打ち消すためには、何倍ものエネルギーを要しますが、やらなければなりません。

 

いま日本で米国の事態を平然と報じていますが、数年前の日本は国を挙げて反HPVワクチンだったのですよ。

コントラスト調整

1色型色覚
(全色盲)

1型2色覚
(赤色盲)

2型3色覚
(緑色盲)

3型2色覚
(青色盲)

デフォルト

コントラストバー

  • Rr

  • Gg

  • Bb

テキスト表示調整

フォントサイズ

行間

文字間隔

分かち書き設定

音声サポート

Powered by MediPeak