予防接種

すべての年齢の方に、ワクチンを接種しています

赤ちゃんからご高齢の方まで、すべての年齢の方にほぼ毎日、ワクチンの接種を行っています。
ワクチンの種類によっては、日曜日や祝日の接種も受け付けています。

こどもの定期接種

「ワクチンデビュー」とは、生後2カ月の赤ちゃんが、生まれて初めてワクチンを接種する、大事な節目です。
いま新しいワクチンが次々に登場し、それに伴って接種規則も変わっています。
当院では最新の医学情報と法令規則に基づいて、接種計画をご提案しています。

ワクチンの名前をクリック(タップ)すると、詳しい情報をご覧になれます。

B型肝炎 ロタ 肺炎球菌 5種混合
BCG 日本脳炎 麻疹風疹混合(MR) 水痘
2種混合(DT) HPV(子宮頸がん予防) 4種混合 ヒブ

高齢者の定期接種

成人や高齢者のワクチンも、近年新しいものが増えました。またコロナワクチンの接種規則も変わっています。
いまはインフルエンザワクチンの接種時期でもあります。
詳細は、ネットや電話・窓口でお尋ねください。

ワクチンの名前をクリック(タップ)すると、詳しい情報をご覧になれます。

インフルエンザ 新型コロナ 高齢者用肺炎球菌  

任意接種

定期接種ワクチン以外に、下記のワクチンの任意接種を行っています。
また定期接種ワクチンの中には、接種対象年齢(学年)を過ぎても任意接種が可能なものがあります。

ワクチンの名前をクリック(タップ)すると、詳しい情報をご覧になれます。

おたふくかぜ 3種混合 ポリオ 帯状疱疹
インフルエンザ 新型コロナ 高齢者用肺炎球菌 B型肝炎
日本脳炎 HPV(子宮頸がん予防) 麻疹風疹混合(MR) 水痘

※予防接種の料金のお支払いは、保険適用ができません。あらかじめご了承ください。

インフルエンザ

インフルエンザワクチンの接種を始めています。
同時接種の無い方は、専用サイトからご予約ください。
現在、12月14日接種分までの予約を受け付けています。
なお、フルミストの導入については未定です。

接種量と接種間隔は、以下の通りです。13歳以上の方は、原則として1回接種です。
6カ月以上3歳未満 0.25ml、2回(2~4週間間隔)
3歳以上13歳未満 0.5ml、2回(2~4週間間隔)
13歳以上65歳未満 0.5ml、原則として1回
65歳以上(定期予防接種) 0.5ml、1回接種
接種間隔は4週間前後と言われています。4週間を超えてもかまいません。
12歳以下のお子さまは、なるべく2回接種してください。
0歳のお子さまでも満6カ月から接種は可能ですが、ご家族全員の接種を前提としてお勧めしています。

他のワクチン接種との同時接種
以下のワクチンとの同時接種もできます。
  ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合、B型肝炎、不活化ポリオ
  麻しん/風しん混合(MR)、水痘、おたふくかぜ、日本脳炎、二種混合(DT)、HPV
  新型コロナワクチン(オミクロン株対応ワクチン、従来の小児用ワクチン)
同時接種をご希望の場合は、必ず電話でご予約ください。料金はネット予約の場合と同じです。
ただし、同時接種がある場合には、ネット予約枠とは別の時間帯での接種に変更となります。

接種料金
ネット予約の場合の接種料金は、以下の通りです。
13歳未満: 1回につき、3,000円
13歳以上: 1回につき、3,500円
65歳以上: 1回のみ、1,500円(定期予防接種)
電話や窓口予約の場合の接種料金は、以下の通りです。
13歳未満: 1回につき、3,500円
13歳以上: 1回につき、4,000円
65歳以上: 1回のみ、1,500円(定期予防接種)

B型肝炎ワクチン(不活化ワクチン、皮下注射)

概要
B型肝炎ウイルスは、とくに子どもの頃に感染すると慢性化しやすく、大人になった頃に肝硬変や肝臓がんになる恐れがあります。このワクチンは、将来の肝臓がんを予防するためのワクチンなのです。
定期接種となる前から、とくにB型肝炎キャリアのお母さんからの母子感染対策として接種が行われてきましたが、2016年10月から定期接種となりました。

スケジュール
全3回。ワクチンデビュー(生後2カ月)から、4週間間隔で2回接種し、その約4か月後に3回目の接種をします。
3回目は、1回目の140日後(20週間後=約5カ月後)以降に接種でき、0歳の間に終わらせる必要があります。

ロタウイルスワクチン(生ワクチン、飲むワクチン)

概要
ロタウイルス感染症は、ほとんどの子どもが罹る代表的な感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)のひとつで、点滴や入院を要することもあります。
ウイルスには多くの型があり、子どもは一生の間に何度も罹りますが、だんだんと病状は軽くなる傾向があります。
ワクチン接種をしたお子さまは、たとえロタウイルスに感染しても、最初から比較的軽症の胃腸炎で済むことが多いです。

スケジュール
生後6週間から開始しても良いですが、他のワクチン接種のスケジュールと合わせて、ワクチンデビュー(生後2カ月)からの開始が簡便でお勧めです。4週間間隔です。
ワクチンには2種類あり、1価のロタリックスは全部で2回、5価のロタテックは全部で3回接種します。
当院は通常ロタテックを使っていますが、ご要望があればロタリックスも選択できます。
このワクチン特有の副反応である腸重積を防ぐためには、早めの接種開始が有効です。ぜひ生後2カ月から接種を始めましょう。生後14週6日を過ぎたお子さまの初回接種は、当院では行っていません。

小児用肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン、皮下注射)

概要
病状の重い細菌性髄膜炎を予防するワクチンです。罹患すると治りが悪いため、なるべく早い接種が肝要です。
欧米から大幅に遅れて2011年に公費助成が始まり、2013年からヒブワクチンとともに定期接種となりました。
型の多い細菌なので、ワクチンもどんどん進化しています。当初使っていた7価ワクチンから13価ワクチンを経て、今年4月からは15価、10月からは20価のワクチンが導入されています。
当院では原則として20価ワクチン(プレベナー20)を使用していますが、9月以前に15価(バクニュバンス)の接種を行った方は、最後まで同じ15価を接種する規定になっています。

スケジュール
全4回。ワクチンデビュー(生後2カ月)から、4週間間隔で3回接種し、1歳になってから追加接種をします。
B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチン、5種混合ワクチンとともに、4つのワクチンで生後2カ月からワクチンデビューし、以後4週間間隔で接種を行うことは、早期に着実に免疫を付けるために、もっとも推奨されるスケジュールです。

5種混合ワクチン(不活化ワクチン、皮下注射)

概要
ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、ヒブの5つの感染症を予防するために5つの成分が混合されたワクチンです。
このうちジフテリアは、日本では戦後すぐから予防接種が始まり、やがて百日咳が混合され(2種混合)、さらに破傷風が加えられ(3種混合)ました。そのおかげでジフテリアは、日本では25年以上発生がありません。
不活化ポリオワクチンが加わって4種混合となったのは、つい12年前のこと。その直前までは、熊本市でもポリオは生ワクチンを飲ませる接種法でした。
そして今年4月、ヒブワクチンが加わって5種混合になりました。おかげで医療者の手間と過誤リスクが減り、また赤ちゃんが痛い思いをして大泣きする回数も減りました。
ヒブも重症髄膜炎などを起こす恐ろしい感染症です。米国では80年代、他の国でも90年代初頭にはワクチン接種が始まったのですが、日本で定期接種となったのは、肺炎球菌ワクチンと同じ2013年のことでした。

スケジュール
全4回。ワクチンデビュー(生後2カ月)から、4週間間隔で3回接種し、1歳になってから追加接種をします。
肺炎球菌ワクチンとまったく同じスケジュールで、追加接種まで行うのが分かりやすいでしょう。なお、すでに4種混合ワクチンやヒブワクチンで接種を進行中のお子さまは、追加接種までずっと4種混合とヒブワクチンを別々に接種していきます。

BCG(生ワクチン、管針法による経皮接種)

概要
結核、とくに乳幼児の重症結核菌感染(結核性髄膜炎や粟粒結核)を予防する目的のワクチンです。
管針(かんしん)という器具を、ワクチン液を付けた皮膚に押しつけて接種を行うもので、俗に言う「ハンコ注射」です。
小さな針痕が18個付き、接種の4週間後頃をピークに、赤く腫れて汁が出たりしますが、それが通常の反応です。
接種の数日以内に皮膚反応が強く現れた場合は、コッホ現象といって、すでにお子さまが結核に感染している可能性を疑いますので、早めに医療機関に連絡してください。

スケジュール
0歳ならいつでも定期接種ができますが、標準的には生後5カ月から8カ月頃です。
10年ぐらい前までは早めの接種が推奨され、標準接種月齢は3〜5カ月でしたが、接種後の副反応を疑う骨髄炎が増えたため、やや遅めの接種が標準となりました。
当院では、生後6カ月ごろに日本脳炎ワクチンの1回目と同時接種するのをオススメしています。

日本脳炎ワクチン(不活化ワクチン、皮下注射)

概要
日本脳炎を予防するワクチンです。
日本脳炎ウイルスに感染したブタがいて、そのブタを刺して吸血した蚊が人を刺すことで、人にウイルスが感染します。
日本では年に数人程度しか感染者が出ませんが、西日本で多く、発症した場合20~40%が死亡に至ります。昨年は6人の感染が確認されましたが、そのうち2人は熊本県でした。
ブタの血液の日本脳炎ウイルス抗体保有状況等が定期的に調べられており、一定の基準を超えると、日本脳炎注意報が発令されます。だいたい毎年夏から秋頃です。今年熊本県では9月4日に発令されました。
県は毎年、豚の血液を吸った蚊に刺されないようにと注意を呼びかけるのですが、なかなか難しい。

スケジュール
第1期として、3歳で2回(1週間以上の間隔)、その半年後以降(標準的には1年後ごろ)に1回追加接種します。
第2期として、9〜12歳の時に1回接種します。
と書きましたが、3歳未満や0歳児の感染者も時々出ており、近年では0歳からの接種開始が推奨されています。
当院では、熊本での日本脳炎発生が多いことも考慮して、0歳6カ月からの接種開始をオススメしています。
1回目は0歳6カ月時にBCGと同時接種し、その1〜4週間後ごろにB型肝炎ワクチンの3回目と同時接種するのがいちばん効率的です。

MR(麻しん風しん混合)ワクチン(生ワクチン、皮下注射)

概要
麻しんと風しんを予防する、とても大事なワクチンです。
麻しん(はしか)はとても感染力が強い感染症で、重大な合併症を起こしやすく、また亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という治療法の無い難病の原因にもなります。
風しんは、紫斑病などの合併症のほか、妊娠初期の女性がかかると胎児に病気が生じる危険があります。
いずれの感染症も、高いワクチン接種率によって社会全体の発生数を減らすことが求められています。

スケジュール
第1期は、1歳のとき(正確には、1歳の誕生日の前日〜2歳の誕生日の前日)で接種します。できれば、お誕生日がきたらすぐに(1歳0カ月のときに)接種を計画しましょう。なお必要があれば、生後6カ月から任意接種が可能です。
第2期は、小学校就学の前年度(年長児)で接種します。これも年長さんになったらすぐに計画しましょう。
なお、おたふくかぜワクチンの接種(任意接種を2回)は、MRワクチンとペアで2回接種するのが覚えやすいでしょう。

水痘ワクチン(生ワクチン、皮下注射)

概要
水痘(水ぼうそう)を予防するワクチンです。
水痘は、同じ部屋にいただけでうつるほどの強い感染力があり、少し前までは毎年約100万人が罹患する、ありきたりの感染症でしたが、ときには重い合併症を起こす場合があります。
このワクチンは日本で開発され、それが世界中で80年代から使われていますが、日本で定期接種が始まったのは2014年のこと。
しかしそれから一気に感染者は激減しました。いまでは水痘のお子さまが外来に来ることもずいぶん減りました。
おかげで、大人が水痘の子どもに触れることも減って免疫が補強されず、とくに高齢者で帯状疱疹が増えるという皮肉な状況です。

スケジュール
1回目は1歳時。できれば1歳になったらすぐ。通常は、MRワクチンとおたふくかぜワクチンと同時接種します。
2回目は、規定では1回目の3カ月後以降。標準的には半年〜1年後。まだ巷に水痘が多い頃は、2回目を早めに接種していましたが、最近は1歳後半での接種をお勧めしています。

HPVワクチン(不活化ワクチン、筋肉注射)

概要
子宮頸がんなどの原因となる、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。
日本では毎年約1万人が、新たに子宮頸がんと診断され、そのうち約3千人が亡くなっています。ワクチンによってその90%が予防できるとされています。
HPVには多くの型があり、以前は2価や4価ワクチンでしたが、いまは9価ワクチンが用いられています。
日本では副反応(の疑い)が問題となって長い間勧奨接種が差し控えられていましたが、いまは接種者も増えてきました。接種機会を逃した方へのキャッチアップ接種が令和6年度まで行われています。当初より筋肉注射が嫌がられてきましたが、同じく筋肉注射をするコロナワクチンの登場によって慣れたのか、以前よりは違和感は減っているようです。

スケジュール
小学6年から高校1年までの間に、3回接種します。初回が15歳未満であれば、2回接種も選択できます。
3回接種では、初回から1〜5カ月未満(標準2カ月)あけて2回目、それから3カ月以上(標準4カ月)あけて3回目の接種を行います。
2回接種では、初回から5カ月以上(標準6カ月)あけて2回目の接種を行い、それで終了となります。 なお、現在高1で接種途中の方およびキャッチアップ接種中の方は、来年3月末が接種期限となります。接種間隔に注意して、なるべく早めの接種をお願いします。

コラム
・HPVワクチンのキャッチアップ接種、期間延長へ(2024/11/28)

2種混合ワクチン(不活化ワクチン、皮下注射)

概要
ジフテリアと破傷風の2つの感染症を予防するために、2つの成分が混合されたワクチンです。3種混合や4種混合に含まれていた百日咳のワクチンがおらず、小学高学年から中高生や成人の百日咳が問題となっています。
欧米ではすでに、3種混合を年長児と小学高学年の時期に接種する方向に動いており、日本小児科学会でもそれを推奨していますが、定期接種としてはまだ変更はありません。ジフテリアと破傷風だけの予防です。

スケジュール
11〜12歳で1回接種します。通常、6年生の時に通知が来ますので、6年生の時に接種すれば良いでしょう。
しかし百日咳の免疫を付けたい方は、2種混合を接種せずに最初から3種混合での任意接種をオススメします。
なお、日本脳炎ワクチンの第2期接種が11歳まで未接種だった方は、2種混合ワクチンとの同時接種が良いでしょう。

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